さく井戸

井戸の種類


井戸には「浅井戸」と「深井戸」があります。

 

浅井戸」は不圧帯水層から水を汲み上げる井戸のことです。これは不圧地下水面に接しているため、地上の影響を受けやすくなります。

また、人力で掘ることも可能です。

 

深井戸」は被圧帯水層から水を汲み上げる井戸のことです。これは加圧層で仕切られているため、地表の影響をほとんど受けず、飲み水としても利用可能です。

飲み水として利用する場合、多くは30mから50mほど地中を掘るので、人力では不可能です。

参照元(画像):自然の摂理から環境を考える(http://blog.sizen-kankyo.com/

 

見積もり


 今回は飲用として井戸を使うため、深井戸を設置することになります。

見積もりの際、業者さんに伝えること、尋ねることは以下のような内容です。

  • 伝えること
    • 井戸を掘る場所
    • 井戸の利用目的(飲用か否か)
    • 掘削時期
  • 尋ねること
    • 井戸パイプ種類(ケーシング管): 一般的には鉄
      • 掘削方法はエアーハンマー工法が多い
      • 安い工事費で行なうものは「打ち込み井戸」というもので、飲用としては不可
    • 電動ポンプ種類及び価格: 掘削時の水量と深さによる。
      • 水中ポンプ  : 深い場所から水を吸い上げる場合に使用。値段も高め。
      • ジェットポンプ: 深さ30mくらいまでから水を吸い上げる場合に使用。水中ポンプより値段は安い。
    • 電動ポンプ取付費用
    • 量水器取付費用(北杜市では取付必須)
    • 作業開始時期及び期間
    • 残土処理
      • 搬出する場合の処理料
      • 同敷地内の場合は無料か?
    • 掘削増減費用(1mあたり)
    • 完成後の書類について
      • 北杜市に提出するもの(井戸完成届け、井戸構造図、工事写真)
    • 支払方法
      • 着手金は必要か?

 

今回、見積依頼をしたのは複数ありますが、大きく分けて3パターンになりました。

  • 仲介業者

インターネットで「井戸掘り」等で検索すると、「全国対応・井戸工事」「井戸工事は○○へ」と結果が表示されると思います。

そこで全国対応の井戸工事会社さんへ見積依頼をしました。

これは仲介業者さんがお客さんの条件を聞き、それに合った業者さんを見つけ、あとはその業者さんとの取引になります。

私の場合は仲介業者さんが多分、関西方面だったのでしょうか、山梨で井戸を掘ると言ったにもかかわらず、岡山県の業者を紹介されました。

なぜそうなったのかというと、たまたま岡山県の業者さんが山梨で井戸掘削の仕事があり、その後に私の井戸を掘れるというものでした。しかし、日程的に都合よく行くはずも無く、条件等をお知らせしただけで、その後の連絡はありませんでした。

全国対応といっても、うまく行かないこともあることをお知らせします。

 

  • 近隣業者

北杜市で井戸掘り実績がある長野県の業者さんに見積依頼をしました。

概算では出せますが、実際の現場を見て正式な見積を出していただけるとのことでしたので、長野県から来ていただくことにしました。(見積は無料だそうです)

現場担当のような方が見積もりに来ていただけるのかと思っていたところ、社長自ら来ていただけました。

 

早速、現場を確認していただき掘る場所や、機械の搬入なども問題ないということでした。

実際の工事のやり方や他の業者との違いを説明していただきました。

 

簡単に説明しますと、工事方法はエアハンマー工法で行うがケーシング管は後で引き抜き、水道パイプで使うような半永久的なものに交換するというものでした。

(※エアハンマー工法は掘りながらケーシング管を埋めていくやり方です。)

 

実際、見積もりしていただいた業者さんの中では、こちらが一番丁寧に説明していただき、工事内容も十分なものでした。

また、保守も行っていただけるということで、将来的にも安心できる内容でした。

 

しかし、この業者さんとは契約しませんでした。というのは、やはり予算の倍近い見積もりでしたので...

予算が許せばこちらにお願いしたかったのですが...残念です。

 

  • 地元業者

地元の業者と言っても全て甲府市の業者さんでしたが、その中のある業者さん(3社目)に決めました。

3社に問合せをしたのですが、対応や費用面で納得できたので。

 

参考までに、その3社はどんな感じだったかというと

1社目: かなり小規模な業者さんのようで、見積もりも1メートル○○円で掘ったメートルを掛けたものが掘削費用。

それと取り付けた電動ポンプの費用(ジェットポンプ△△円、水中ポンプ□□円)

見積もりに関しては単純明瞭ですが、詳しくは教えてもらえなかったので、不安が残りました。

ただ、1番安く出来そうでした。

 

2社目: 企業向けから家庭向けまで幅広く、井戸工事を行なっている業者さんでした。

先ず、掘削の場所を教えてほしいと言われ、その後地盤を確認してから折り返し連絡するとのことでした。

待つこと20分くらいでしょうか、連絡があり大体どれくらい掘れば飲用の水が出ると言われました。

これは経験値と地盤の情報を何か持っているようでした。

正式な見積もりは現地を確認後に出しますが、概算だとこれくらいと言われた内容が高すぎて、

すぐに無理だということに決めました。(3社目の見積もりに対して3倍くらい)

 

3社目: 元々家庭用を主にやっているのかと思っていましたが、それなりに有名な温泉施設なども手がけており、

掘削作業の経験もたくさんあることが後で分かりました。

電話した際は知らなかったのですが、対応していただいたのは社長で、こちらの質問に関しては丁寧に

答えていただき助かりました。

また、現地確認後に正式見積もりをもらいましたが、かなり詳細に書かれていましたので、納得いくものと

なりました。(1社目よりは多少高いですが、結果的にきちんと対応してもらい、安く感じるくらいのものでした)

 

 

井戸工事


工事内容の詳細は井戸工事業者さんのサイトを検索すると、いろいろ出てきますので省略します。

 

ここでは、簡単に流れだけ説明します。

 

・現地調査(正式見積もりの調査含む)

・工事予定作成

・近隣挨拶(工事業者さんが行なってくれる)

・工事開始

  機械搬入

  機械設置(右写真のようなボーリング装置を設置します)

・ボーリング開始

  地盤の固さにもよりますが、私のところでは35mを2日弱掛かりました。また、掘りながら水質のチェックも行ないます。

・機械撤去

・井戸孔内洗浄

  数日間、井戸水を出しっぱなしにします。

  掘ったばかりだと、水に濁りが出てしまうためです。

管をきれいにするためでもあります。

・水質検査

飲用として使うためには、水質検査を行ないます。

今回は井戸工事業者さんのほうで、検査機関に出していただけるとのことでしたので、

お願いしました。2週間ほど掛かります。